映画 「パピヨン」 感想 | 2017年

Movie

こんにちは三代目ナポリタンです。

今回、映画「パピヨン」の感想を書いていきます。

総合評価

5段階中3.5

この作品は1973年にスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンで上映されたものと同じ原作になります。1973年の作品は観ていないのですが、こちらの作品は非常によかったです。人間の業をいやというほど見せつけられたので、犯罪を犯したらこんな思いをしなければならないのか。当時の状況と現代の状況とは違いますが、非人道的すぎて観ていて辛い。そんな作品です。

スポンサードサーチ

映画のあらすじと概要

アンリ・シャリエールはパピヨンの愛称で知られる金庫破りだったが、全く無関係の殺人事件の犯人として逮捕される。パピヨンにはアリバイがあったにも拘わらず、有罪判決が下され、ギアナで強制労働に従事させられることになる。同地の労働環境は著しく劣悪なもので、脱獄者を出さないための警備も十分なものであった。

ギアナへ向かう船の中で、パピヨンは偽札職人のルイ・ドガに出会う。ルイが大金を体内に隠し持っていることを知ったパピヨンは、脱獄のための資金を得ようとルイに護衛してやると提案するが、ルイは断る。しかし、他の囚人たちがルイを殺害して金を奪い取る機会を窺っていることを知ったルイは、パピヨンに警護を頼むことにする。利害の一致で協力することになった2人だが、その関係はやがて真の友情へと変貌していく。

引用:wikipedia

ストーリーやテーマについて(良いところ&悪いところ)

金庫破りで名を馳せていたパピヨンが突然無実の罪で捕まり、有罪判決が下されギアナの強制労働に従事させられることになる。

またそのギアナの労働環境が最悪で、受刑者が死ぬのは日常茶飯事。絶海の孤島である島から抜け出すことは到底不可能と思うくらいの警備が頑丈。おそらくパピヨンのボスの罠にはめられたのではと考えました。ボスの女に手を出したのが他のやつにバレて無実の罪を着せられたのかなって予想しました。

作品では描かれてはいないのですが、警察はなぜ調べもせずに捕まえて裁判所も有罪判決を下したのかがわからない。

もう、最初から決めつけて逮捕してるからね。意味不明すぎる。

1930年代フランスはそんな賄賂とか法律もゆるかったのか?マジで意味不明。この時代は今と違って全てのことがゆるい。マジでゆるい。今では人権問題になるし、ここに送られたらほぼ死だよ。というよりパピヨンも自業自得だとは思うけどね。金庫破りやっている段階で捕まるのは自然の流れだと思う。

フランスならではのギロチンが出てきたのは衝撃的だった。処刑シーンもあるので観る方は覚悟しておいてください。1973年にスティープ・マックイーンとダスティン・ホフマン出演にて同名タイトルで上映されていますが、評価は1973年版の方が高いそう。

2017年の作品も出演俳優の演技に高い評価があるとのこと。古い方は観ていませんが、この作品もかなり良いのでおすすめです。

あと、気になったのはドガは所長に気に入られていたのに、そのままいけば釈放までいけたはずでは?と感じました。無理やり脱獄しなくてもいいのにと。

刑務官もひどいのが多いな。暴力で支配してやりたい放題で人間のクズしかいない。悪いことはするもんではないな。当然だけど、現代の刑務所事情はわかりませんが海外では同じようなことがありえそうで怖い。

この映画を観てそう確信しました。

最後に悪魔島に移されてからはそんなに目立ったことはなく、普通に脱獄できました。最後の方シーンなのかだいぶ簡略化されて描かれています。ですが、あの高さから落ちたら死ぬ人も多いのではないでしょうか。結構リスクがある行為ですよ。イカダがどこに漂流するのかは分からないですしね。パピヨンとドガの友情が素晴らしかったことが何よりよかった。

ドガは足でまといになるからと思い、ここに残ると言い残しパピヨンを見送ります。悟ったのかな。ここが終生の地であると、その後パピヨンは生き延びてベネズエラの市民権を獲得して、最後はフランスに戻って伝記を出版します。それがこの映画の原作になります。

よく生き残ったなこのひと。映画でされたことすべて受けたら死ぬはずだよ。 パピヨンことアンリ・シャリエールは1973年に67歳で生涯を閉じていますが波乱万丈すぎる。結論、若いときからの素行不良が原因だからこんな人生送ったんじゃないの?と思っちゃいました。

キャラクター&キャストについて(良いところ&悪いところ)

ルイ・ドガ役のラミ・マレックは24のテロリスト役で出演していました。そのあと「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞際優秀主演男優賞を受賞しています。「ボヘミアン・ラプソディ」はラストシーン感動しました。バンドエイドというチャリティコンサートで演奏する所は必見。そこだけ観てもいいぐらい。でも最初から観てないと意味不明だから全部観て欲しい(笑)

ラミ・マレックはオスカー俳優ですよ。今後が楽しみですね。主演のチャーリー・ハナムは「パシフィック・リム」で有名に、ちなみに恋人ニネット役のイヴ・ヒューソンはU2ボノの娘だそうです。似ているかどうかはわかりませんが美人です。

ブレトン役のトミー・フラナガンは「チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル」などが印象的でした。

登場人物は多いですが、セリフがある人はごく一部でして観たことのある人はこれぐらいですね。

まとめ

大人向けの作品にはなりますが、観てもいいと思います。

ハラハラ・ドキドキが好きな人はぜひ観てください。