緒方憲太郎さんの「Voice Tech 革命」を読んでみた感想。
こんにちはゲスブロガー三代目ナポリタンです。
株式会社Voicy代表取締役社長 緒方憲太郎さんの著書「Voice Tech革命」を読んだ感想を書いていきます。
読んで感じたことは、「音声コンテンツの可能性」が未知数で、日本ではこれからということ。
そして、いまがビジネスチャンスである。
これらにいかに波乗りしていくかが重要になると思いました。
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ボイステック市場とはどんな市場なのか
まず強調したいのが、ボイステック市場は、「まるっきり新しい市場」だということだ。
ごく当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれないが、パラダイムシフトが起こるときに、ここを真に理解していないがために失敗してしまった企業は、これまでも多かった。
今まで自分たちが目にしてきた、既存の市場の延長戦上に考えてしまい、頭の切り替えができないままで新市場に参入してしまうからだ。
〜中略〜
これまで存在しなかった、まったく新しいジャンルの商品が投入され、初めは商品も未成熟で評価も低いが、評価されると、最初は急速に販売台数が伸びる。
新しい市場の誕生だ。
音声コンテンツはまだ新しいものですが、日本ではこれからの市場でありますね。
パラダイムシフト、つまりその時代に革命的な変化が起きたらそれを理解せずに「とにかく参入してみよう!」と何も考えずにやってみた結果、惨敗していく。
感じたことは、評価されてから参入して、伸ばしていく企業が多いこと。
これを市場が評価する前に、「これ!これから伸びるな!」っていう先見の明を持つことが他者と差別化を図る秘訣なんじゃないかな。
個人でも企業でもこの力があれば流れの速い時代を生き残れると思います。
人の心はコントロールできる
実は今、人びとは「画面に代わるもの」を求め始めている。
誰もがネット上の動画や画像、テキストにコントロールされるのにうんざりし始めているからだ。
なぜそうなっているかを説明するために、まず「コンバージョン」について声明したい。
〜中略〜
作り手側にとって便利である一方で、データには恐ろしさもある。
「良いものを作ろう」ではなく、「コンバージョンが高いものを作ろう」が出発点となったサービス・商品作りになってきてしまうからだ。
YouTubeなどの動画が主流になっている今、動画にちょいちょい入る広告にみんなうんざりしているんですよ。
そこで音声コンテンツの登場。じわりじわりと浸透し始めている。
そもそもラジオタイプのコンテンツに広告を入れにくいという現状があると考えていて、ニッポン放送やTBSラジオなどのラジオでは、広告が入ってはいますが、Voicyなどの一般の人がだれでも配信・投稿できるプラットフォームではまだ広告は入っていないんですよね。
おそらく広告を入れるとユーザーが一気に離れていく可能性があるから。せっかく「 」ができるのに
「余計なものを入れやがって!」と離れていくことが懸念されます。
そして、作り手が「良いコンテンツ」を作ろうではなく、お金もうけをいかにできるかを常に考えている点が気になった。
ビジネスだから当然だと思うけど、それだけって味気ないのかな。心の通ってないコンテンツしか出来上がらない気がしてならない。
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リスクを取らない日本の悲劇
一方日本は、音声系ベンチャーがひしめき合うアメリカとは対照的だ。増えてきてはいるものの、まだ非常に少ない。もちろん、ボイステック企業の経営者としては、競争相手が少ないのはありがたいことではあるが、やはりプレイヤーが増えないと、ボイステックそのものに対する注目度も上がらないし、市場全体が活性化しない。
これは、ボイステックのような成長し始めたばかりの市場で活躍できるベンチャーが育ちにくいという、日本の土壌に問題があると思う。
その理由についてはさまざまな議論が行われているが、ボイシーを起業する前からさまざまなベンチャー支援をしてきた経験から、日本の投資家がなかなかリスクを取らず、すくに売り上げが立ちそうなところにしか出資しないことが一因ではないかと感じている。
ベンチャーが増えても、そこに投資をする人が少ないから市場が伸びない。
悪循環半端ないですね。
では、投資家が既に伸びている市場にしか投資をしない時点で、どうすればいいんだろうか。
ベンチャー企業って投資家を見つけて、口説き落とさないと事業ができないから、ボイステックの分野でやっていくのって大変なんじゃないかな。
プレイヤー数を増やす施作をしてどうにか市場全体を底上げしないと厳しい。
ただ、会社員だとかがこの音声配信をするのかって言うと、疑問なんですよね。
羞恥心というか、やってどうするの?みたいな。
なので音声配信をする人が少ないと思います。発信する人はタレントや著名人、ブロガーや作家が多いんじゃないかなと考えます。
聴く人は増えても配信する人はそこまで増えないのかなと予測します。
そこをVoicy含めて音声プラットフォーム側は、どのように普及、展開していくかが期待されます。
まとめ
音声コンテンツはVoicyを始め、Stand.fmを最近聴くようになりました。
YouTubeなどの動画を観ていて思うのが、視覚と聴覚を両方必要とするんです。
だからどうしてもそれに集中してしまうんです。だけど音声だけなら他のことをしていても耳だけ傾けていればOk なんですよ。
つまり「ながら聴き」ができるのが魅力。
英語学習など学習コンテンツが今後伸びていくんじゃないかと考えていまして、特に語学学習の分野ではリスニングが重要になるので企業でも個人でも配信できるコンテンツになると思います。